採用情報

株式会社Doog(以下、ドーグ)の採用状況にご関心をお持ちいただき、誠にありがとうございます。
「会社概要」のページと合わせてご覧いただき、ドーグのことを知っていただければ幸いです。
ドーグで働くことをご希望の場合には「お問い合わせ」のページからご連絡くださいませ。

転職を検討している方にまずは職場見学をおすすめしています。
業務や社内の雰囲気をご体感いただき、ドーグで働くイメージをつかんでいただけると思います。


どんな方におすすめか

ドーグでは履歴書で分かるスキルや経験だけでなく、お話しをさせていただくことで「新しいことや変化を柔軟に吸収して、臨機応変に業務に取り組むことが出来そうか」という点を見極めることが業務のミスマッチを無くすために大切であると考えています。

ここに採用条件を記載して会社の求める”型”に合う人を募集していないため分かりにくいかもしれません。しかし、型にはめるのではなくドーグの社風や職場環境に合いそうな方であれば、その人の適正に合わせて業務や条件を提示いたします。そして、分担を調整しながら各人がフィットできて活躍できるように社内全体の業務を更新してゆきます。また、技術者だけを募集しているではなく、メーカとして様々な職種・業務がありますので「ロボットの会社は面白そうだ」と考えた事務系、営業系、製造系の方からもお問い合わせいただけましたら幸いです。

これらの背景があるため新卒の方の場合も、定められた教育プログラムなどで成長することを好む方よりは、社内の業務を見渡して新しいことに取り組んでみることや、変化を楽しめるくらいの方がベンチャー企業の業務に合うと思います。

最低限の必要なスキルとしては、PC操作によるオフィスツールやメールの他に、Microsoft Teamsによるオンラインコミュニティ(テレビ会議だけでなくスレッド管理のチャット・掲示板コミュニケーション)は業務の中心的ツールとして用いる必要があります。
各種の業務ツールについて周囲のメンバもサポートしますので、苦手意識が強くない方であればすぐに慣れていただけると思います。

職場の雰囲気

社内の個々人が成果を競い合うのではなく、チームワークに貢献する活躍や、相互扶助の精神を重視しています。ご自身の「好きなこと、得意なこと」や「苦手なこと」を表現することで、助け合える組織において業務を進めてゆくことが社員の行動指針となっています。例えば、ドーグには海外子会社があり海外パートナー事業者も多数居ますから、英語が得意な人や世界に関心がある人にとっても活躍がしやすい一方で、英語が苦手・嫌いな人であっても業務に支障が出ることはありません。あなたの好きで得意な活躍できることを周囲も知りたがっています。苦手なことを無理してやるのではなく、得意なことで活躍していただくことに期待をしています。

ロボットベンチャーには若者が多い・都会的・技術者だらけ・上場を目指すハードワークなイメージを持つ方も居るかもしれませんがドーグは大きく異なります。つくば本社はまるで牧歌的な大学の研究室のようなオフィスで、土浦倉庫は地方の中小メーカのような作業所です。20代~70代までの幅広い世代が、年功序列ではなくフラットな関係性で、落ち着いた雰囲気の中で各々に活躍をしています。完全週休2日制と祝日の他に、年休も取得しやすく、残業も少なく私生活の都合に合わせた働き方の調整をしている人が多いです。技術系企業ですが男女比率に大きな偏りはなく、女性社員も半数近く居ます。

業務の特徴

ドーグはあらゆる業界と世界中の国々で移動ロボットが活用されることに関心があります。このため商品の特長としては、シンプルで誰にとっても扱いやすい簡単さと、カスタマイズがしやすい応用性によって多様なソリューションが構築できることを心掛けています。技術者以外の人にも使いやすくするにはどうしたらいいか?ということは社員の誰でも考えてアイディアを出すことがあります。このためドーグで作っているロボット製品は、様々なパートナー事業者やお客様が応用することで次々に新しい用途で活用されています。そして社内に入ってくる世界中の話題はいつも新鮮で驚きに満ちたものばかりです。

「展示会でサウザーを見たことがある」というお声がけをよくいただきます。展示のほとんどはパートナー事業者であり、各社は自社で開発・営業・マーケティングのためのデモ機を保有していただき、自社の事業領域や強みとサウザーを掛け合わせて自由に独自の事業構築を進めていただいています。これらのドーグが提携しているパートナー事業者は国内だけでも数十社、国外にも10ヶ国以上に拡がり続けています。パートナー事業者やお客様を支援することで、自分たちが作っている製品が社会の効率化に貢献していることや喜ばれていることを知る機会があります。

ドーグは今後もさらに多数のパートナー事業者と手を組むことで製品やサービス群をさらに研ぎ澄ませてゆきます。日本国内だけでなく世界各国にパートナー事業者と提携していますが、これらはまだ始まったばかりで拡大し続けます。様々な業界、技術領域、事業競争力を有する事業者と連携をすることで世界中の隅々まで製品を届けたいと考えています。

日本で働きたい外国人のエンジニアも歓迎

ドーグで働く人が国籍・性別・年齢によって制限されることはありませんが、シンガポール子会社および各国に拡がるパートナー事業者と連携しているドーグでは、日本で働きたい英語のスキルがある外国人エンジニアには活躍の場が大いにあります。オンラインチャットツールやビデオ会議は普及していますが、時差のある中で常にリアルタイムのサポートをすることは容易ではありません。このため、シンガポール子会社および日本の技術者と連携し、各国のパートナー事業者が参照するための英語の技術資料を実機の挙動を確認しながら作成するということが特に重要です。研修・オンラインサポート・トラブルシューティングなど世界中のパートナーと対話する機会も多く、様々な活躍の場があります。

<こちらの英語のPDF>によって詳細をご確認ください。

経営スタイル

経営判断は大島・岡本・城吉の3名がチームで担っています。互いに言うべきことを躊躇せずに伝え、信頼し合っていて仲良しを自負する一枚岩な関係です。

「”汎用”な移動ロボットを作り、様々な業界・世界中で多くの人が手軽にソリューションを構築して使えるようにしたい」という想いから創業された会社です。しかし、過去に実現できなかった多数の事業例を鑑みると、実現するのは容易なことでは無いと考えています。このため創業時点から、成功できると盲目になるのではなく失敗の構造に目を向けて考える組織文化であり、創業から今まで絶えず経験に基づいて改善や軌道修正を繰り返しています。

ロボットベンチャーの中で稀有な点として、自社製品で”汎用”な運搬ロボットを普及価格帯で世界展開しているメーカながら、VCによる資金調達をせずに金融機関からの融資を主な資金として成長を続けています。受託開発や請負業務はほとんど無く、自社製品で独自のビジネスモデルを構築することが出来ています。このため、大型な資金調達をして事業のスケール拡大を目標に掲げて発信しているロボットベンチャーと比べると、ドーグは営業活動や採用活動を含めて様々な点で、効率重視で控えめに見えると思います。スケールを急ぐことよりも重視しているのは、以降の章で述べている産業発展に貢献することです。サウザー事業の取り組みを絶やさないことがより大切な目的であるため、市場の成長スピードを読み違えないよう注意を払い、誠実に考えながら資本政策を選択しています。つまり、適切な人数で多くの案件やパートナーサポートをできる効率的な形態を摸索することがドーグにとってのスケール戦略です。市場における商品の存在感が大きいことを確認していただければ、ドーグの経営に数えきれないほどユニークな工夫が詰め込まれた結果であることがわかると思います。

これらの特徴より、経営者が長期的な視点で意思決定ができたりお客様や社内・社員に意識を向ける余裕があり堅実な経営であることが良い点です。また、一方で、ストックオプションなどに期待をしてベンチャー企業に転職をお考えの場合にはドーグではご期待に沿えません。コロナ禍の影響や、シンガポール子会社の事業立ち上げ先行投資などもあり、年度単位での浮き沈みはありますが黒字化も果たしており、高効率な仕組みを追求しています。その上で、社内のより多くの人にとって過ごしやすい職場環境を摸索し、長期的に持続できる組織運営に繋げてゆくことを心掛けています。

“汎用”な移動ロボットで産業発展に貢献

ドーグが上記のような事業活動を行っている大きな理由の1つに、移動ロボット技術を産業応用するための専門家が集まることで産業の発展に貢献をしたいという背景があります。そのためには、社会の様々なシーンで活用できる形に技術を”汎用”な製品としてまとめ上げることが必要です。”汎用”というのは、個別のお客様や特定の顧客像に対して固有の製品・ソリューションを作って販売するという事業スタイルと異なり、より広い視野で様々な用途に応用できるよう長期的に発展させていく取り組みです。

例えば技術者向けのプラットフォーム(研究開発用台車)では産業界において移動ロボットのソリューション開発に携わることが出来る人々があまりにも少なすぎますし、他の移動ロボットに携わる企業もフォーカスして狭い領域に取り組んでいますが、ドーグはもっと多くの国々・現場・業界で移動ロボットを活用できると信じています。ドーグは他の企業と比べて移動ロボットに対してもっとも純粋で貪欲であると言えます。

ドーグの創業以前から現在において市場環境を観察すると、大企業のロボット事業であっても、EXITを迫られる資金調達型のベンチャーであっても、ドーグと同タイプの事業を成長させてゆくことは「短期的に結果を出す」という課題に対して難しいことのようです。移動ロボット事業の多くは、プラットフォームの試作・コンセプトの発信で終わってしまい産業応用・事業化ができないケース、移動ロボットのメーカが特定のソリューションまで作り上げているクローズドなケース、移動ロボットがメーカから協業先に提供される場合でもカスタマイズや事業応用が制約されているケースばかりです。そして、特定用途で作った製品を後からプラットフォームとして整理するのは難しいことです。これらは目的が移動ロボットではなくソリューション提供であるため当然です。その結果、移動ロボットの産業応用に強い関心を持つ技術者がその能力を最大限に活かせる職場は決して多くないと言えますが、ドーグには移動ロボットに取り組み続ける事業環境があります。

ドーグに移動ロボットの専門家が集まっている理由は、”汎用”な移動ロボットについて長期的に取り組み続けて、社会・世界の様々な課題やソリューション開発のニーズを集められることで、産業・社会で本当に役立つものを生み出し続けるビジネスモデルを確立しているためです。これは移動ロボットの技術者にとって特別な環境と言えます。経営者が移動ロボットの技術者であることから、ロボットという空想に紐づく事業化の難しさを熟知しているだけでなく、高耐久・高品質なナビゲーションソフトウェアを作る難しさや、適切な商品企画を確立することの難しさを知っていることが、ドーグの事業がブレない理由です。

また、ここで挙げた”汎用”という言葉は、言うは易く行うは難しです。一般的に製品は特定の顧客・市場にフォーカスして作り、汎用という観点は削ぎ落されるものです。また、技術者が言う汎用性は、1形態として活用できる設計になっていても、机上検討した他の形態はそのままでは使えないことが多いものです。やはり、実際に様々な業界・世界中で導入を推進するサイクルが不可欠です。ドーグには移動ロボットの導入について多様で大量の情報が集まり、これを元に開発内容を整理しながら”適切な蓄積”をしていきます。これを継続しているからこそ”汎用”と言える定義を見い出すことができるのです。

多様な環境で使えることや、産業用途で自由にソリューションのコンポーネントとして活用できて、囲い込み型ではない純粋なプラットフォームとしてはじめから作られて、さらにそのコンセプトを事業として発展できた製品はサウザーくらいではないかと考えています。 

移動ロボットの技術者ではなくとも、パズルを組み合わせるようにアイディアを実現することができれば、ドーグだけがソリューション開発に取り組むよりも遥かに速いスピードで多くの提携先と未来へ進んでいくことができるはずです。

これらの事業目的が興味深く感じられる移動ロボットを専門とする技術者には、社員として歓迎されることはもちろんですが、社員でなくても様々な角度からドーグやサウザーに関わっていただけることを歓迎しております。